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労務監査とは|自社の労務リスクを洗い出すチェック項目と進め方

労務トラブルの多くは、突然起こるのではなく潜在的な問題が放置された結果として表面化します。労務監査は、その潜在リスクを事前に洗い出す取り組みです。この記事では、点検すべき項目と進め方を解説します。

労務監査で確認する主な領域

  • 法定帳簿:労働者名簿・賃金台帳・出勤簿が整備されているか
  • 労働時間:客観的な把握、割増賃金の計算、36協定の範囲内か
  • 規程:就業規則が法改正に対応し、届出・周知されているか
  • 社会保険:加入義務者の未加入がないか、標準報酬月額は適正か

労務監査が必要になる場面

特にM&Aでは、未払い残業代や社会保険の未加入が発覚して取引価格が下がる、あるいは破談になるケースがあります。

チェック項目:労働時間と賃金

チェック項目:規程と協定

チェック項目:社会保険と法定帳簿

改善の優先順位

すべてを一度に是正するのは現実的でないため、次の順序で取り組むことをおすすめします。

  1. 金銭的リスクが大きいもの:未払い割増賃金、社会保険の未加入(遡及して請求される可能性がある)
  2. 罰則があるもの:36協定の未届出、法定帳簿の不備、健康診断の未実施
  3. トラブルの火種になるもの:就業規則の未整備、ハラスメント対策の不備
  4. 運用の改善:勤怠管理の方法、規程の周知方法

是正の過程で過去分の精算が必要になる場合、対象範囲と方法の判断が難しいため、専門家と相談しながら進めることをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

労務監査はどのくらいの頻度で行うべきですか?

法改正の頻度を考えると、年1回程度の点検が理想的です。少なくとも、従業員数が大きく増えたとき、担当者が交代したとき、法改正が施行されたタイミングでは確認をおすすめします。

問題が見つかったら是正しなければなりませんか?

はい。ただし優先順位をつけて段階的に進めることが可能です。当法人では、リスクの大きさと是正の負担を踏まえた実行可能な計画をご提案します。

M&Aの労務デューデリジェンスにも対応できますか?

対応可能です。未払い賃金の試算、社会保険の未加入リスク、規程の整備状況などを調査し、報告書としてまとめます。

まとめ

労務監査は、問題が起きてから対処するのではなく、起きる前に手を打つための取り組みです。当法人では、御社の規模と課題に応じた点検を行い、リスクの大きさと優先順位を整理したうえで、実行可能な是正計画をご提案します。「一度きちんと確認しておきたい」という段階でのご相談を歓迎します。

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AUTHOR / 執筆・監修

社会保険労務士法人みらい

東京都社会保険労務士会 武蔵野支部所属。西東京市ひばりが丘を拠点に、労働・社会保険手続き、就業規則作成、給与計算、助成金申請、労務コンサルティングをワンストップで提供。みらいグループ(税理士法人みらいを中核とする専門家集団)と連携し、中小企業の人事労務をトータルサポートしています。

本記事は2026-08-30時点の法令・通達・施行規則に基づき作成しています。最新情報は厚生労働省、日本年金機構、ハローワーク等の公表資料をご確認ください。

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